次亜塩素酸水溶液を空間噴霧
タバコや体臭などの消臭効果も
九州観光旅館連絡会(大阪市西区)の呼び掛けにより、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた観光バス事業者が連携し、「JBR(除菌バスリザーブ)センター」を2020年9月に設立した。JBRセンターは、次亜塩素酸水溶液を拡散させる空間除菌噴霧器を搭載した車両を「除菌バス」として提唱し、安心、安全なバス旅行を推進。今では除菌バスに特化した唯一のセンターとして認知されている。
厚生労働省は21年10月に次亜塩素酸水溶液を噴霧器で霧状に拡散させる「空間噴霧」に関して、適切な利用を容認する見解を示した。このコメントを追い風に除菌バスは改めて注目されている。
その除菌バスに搭載されているのが、バス専用噴霧器「ハイクロミスト」だ。次亜塩素酸水溶液がバス空間のさまざまなウイルスや浮遊菌を不活性化させる。NITE(製品評価技術基盤機構)の検証で新型コロナウイルスへの有効性も確認されている。
また、次亜塩素酸水溶液研究の権威、三重大学大学院生物資源学研究科の福﨑智司教授も「衛生習慣と次亜塩素酸水を組み合わせることで、安全な車内空間を作り出せる」と語る。
タバコや体臭などの気になるにおいへの消臭効果も発揮する。
乗用車向けの噴霧器として「ハイクロⅡ」も用意している。車内のシガーソケット給電時には車のエンジン始動・停止に合わせて電源のオン、オフが行われるので、わずらわしい電源の操作は不要だ。
ファンモーターを使わない超音波方式を採用しているので、作動音は非常に静か。振動子カートリッジと給水棒の予備を一つずつ付帯し、12カ月の本体保証期間を設けるなど、顧客が購入した後のメンテナンスにも万全を期している。
希望小売価格(税別・送料別)はハイクロミストが3万8千円、ハイクロⅡが6500円。ハイクロⅡと除菌液「ハイクロM」1リットルパウチをセットにしたスターターキットは7500円。
除菌バスに搭載された空間除菌噴霧器「ハイクロミスト」
乗用車向け空間除菌噴霧器「ハイクロⅡ」
除菌バスであることを示すステッカー
全国3000台まで拡大 10年前から普及活動
バスの除菌、消臭に10年前から九州で安心、安全な「除菌バス」の普及に努めてきました。それを全国に広めようとしてJBRセンターを発足させましたが、空間除菌噴霧器を搭載したバスは各都道府県に広がり、約3千台にまで拡大しています。これからも安心で安全、快適なバスを皆さまへ案内させていただきます。
東京本部 JBRセンター本部長 坂田泰彦